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空木岳、2864m 2010/10/16 [百名山]

季節的には暑くもなく寒くもない紅葉のシーズンがやってきた。
自分の力がどのくらいついてきたのか調べるため、少しきつめの日帰り登山を計画しました。
越後駒ヶ岳は距離は14.7キロ、累積標高は1250m、時間は約7時間、この程度だとシーズンはじめに登った甲信武岳とあまり変わらないな。丹沢(塩水ルート)は距離は20.3キロ、累積標高は1889m、時間は10時間46分、林道歩きが往復で8キロ、この山は自転車がいるな。
など考えた末決めたのが「中央アルプス空木岳(うつぎだけ)」です。この山に登るためには計算上、登り5時間30分、下り4時間30分とすると、6時に登山道を出発した場合、頂上に11時30分から12時頃に到着。1時間ほど休憩して1時に出発した場合、5時30分(日没ぎりぎり)。何かトラブルがあった場合真っ暗な暗闇の中を下山しなくてはならない。一応安全のため今回急遽「GENTOS ヘッドベイダー ホワイト 【明るさ125ルーメン/実用点灯3時間】 HR-730HWH」を買ったのです。実際このヘッドライトは今回予想外の働きをすることになったのです。

空木岳は100名山のうち34座目の山となります。

※お願い 今回一緒に下山していた人が途中でデジカメを落としてしまいました。心当たりがある方は下のアドレスまで連絡をください。本人は貴重な写真を失ってかなりショックを受けています。 貴重な情報お待ちしていますので、よろしくお願いします。


空木岳平面図.jpg
池山コースを往復します。このコースはガイドブックによると下山に利用することが多く登山に利用する人は少ないようです。また加えて、「あえて登路に使う場合は、寝具、食料を持って避難小屋を利用すると負担が少ない。」とある。まさに、上級でもあまり計画しない試練への挑戦です。

空木岳縦断図.jpg
今回本来の登山口まで車で行くことが出来ず、迂回する羽目になりました。その結果30分程度の計算に狂いが生じました。また、計画で使用した地図では登山道で直進のところが、実際はジグザグに登る遊歩道に作り替えていた。そのため実際歩く距離は結構増えてしまった。

結果的に、累積標高は1850m(富士山ですら1400m。それより450mも余分に登らなければならない)、沿面距離は19.2km、推定時間約9時間30分。(実際はいろんな想定外の出来事があり13時間もかかってしまった。)

空木岳から4km.jpg
基本的には尾根伝いに標高を稼いで行く登山道です。

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通常の仕事から自宅に帰り、食事をした後準備をして自宅を出たのが夜の12時30分。それから、中央道を利用して林道終点に到着したのが5時すぎ。今回買ったヘッドライトを使って登頂開始しようと思いましたが、まわりには車で仮眠をとっている人もおり、迷惑になりそうなことから結局夜明けを待つことにしました。

この駐車場は無理すれば15台程度はとまれそうなスペースはあります。

ここに来るまでの林道はダートで結構荒れています。しかし、車の腹をするようなことはありませんでした。

そして、6時少し前に準備開始。
その時夜明け前の写真を撮ったら、偶然に有名な山が写っていました。

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この登山口は当初予定した登山口ではなく、駐車場から500mほど下ったところにある登山口です。

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30分程度余計な体力を費やしてようやく6時30分にスタートです。(予定より30分超過。往復で50分)
ここにあった看板には空木岳まで6時間20分とありました。計算すると12時50分となります。その時、「そんなにかかるわけないよな、もしそんなにかかったら真っ暗で日帰り無理じゃないか。ははあ、この看板は木曽殿山荘のはかりごとだな。6時以降に出発する人は日帰り無理だから山荘へ泊まれ。電話番号は・・・。自分は大丈夫ちゃんと明るいうちに帰ってくるよ。」と、ととっさに考えましたが、実際は・・・・・

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正規の登山口からはこのような歩きやすい遊歩道が延々とつづら折りに進んでいきます。ここで疑問。地図にはこんな路はない。???ポイントポイントの標識で確認すると基本的に空木岳に向かっている。そのうち気づきました。これは、いろんな人が散策できるように、登山道を閉鎖してつづら折りの散策路を整備したようです。
おかげで、歩く距離はかなり増えた模様。どんどん計算が狂ってきます。

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例年だと結構色づいていると思われるがまだのようです。今年のピークは来週あたりか?

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気持ち良い登山道が結構続きます。

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歩き始めて1時間30分水場に到着です。行きと帰りに利用させて頂きました。

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牙を持った大きいカブトムシに出会いました。

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牙を持った大きいカブトムシを反対側から見ると、まるでマンモスのようです。

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この山でも自然が作った木の芸術作品がありました。

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気持ち良い山登りもこのあたりから厳しい山道となります。HPで調べると「大地獄」「小地獄」「迷い尾根」と難所が続きます。といっても過去のことで、最近では関係者の方がくさりやはしごをかけ手入れが行き届いており、そんなに危険なところはありません。

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危険なところには鎖ではなくてワイヤーが張られています。今までの経験ではチェーンではなくワイヤーが張られていたのは初めてです。このワイヤーは新しいので問題ありませんが、古くなってささくれてくると手が傷つきそうです?

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三時間登ってやっと中央アルプスの北部地域のランドマーク「宝剣岳」が写真に撮れるほどはっきりと見えてきました。

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くさり場も少しあります。2本ストック(両手が自由に使えない)で歩いているハイカーにとって大規模なくさり場は苦手です。特に下りは結構神経を使います。(たたむには面倒くさい。ストックを片手で持つと片手が使えず不安定。)

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赤く色づき始めたナナカマドの向こうに「宝剣岳」と「千畳敷カールの上部」

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危険な場所には階段が設置されています。

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紅葉途中の木々と宝剣岳

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北東の方角には南アルプスと八ヶ岳が見えてきました。

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ようやく頂上が見えてきました。

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百名山を目指している大阪から来られた夫婦です。明日は木曽駒ヶ岳に登られるそうです。

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石で出来た「明治チョコスナック キノコの山」がありました。あまりにも良くできているので、もしかしたら明治製菓の関係者が人が見ていないとき石を削った可能性があります(笑)

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東方面は百名山のオンパレードです。

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もうじき頂上です。

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12時50分ようやく頂上に到着です。あれ~
そういえば6時30分に【ここにあった看板には空木岳まで6時間20分とありました。計算すると12時50分となります。その時、「そんなにかかるわけ無いよな、もしそんなにかかったら真っ暗で日帰り無理じゃないか。」】なんと、かかるわけのないと思われていた時間ちょうどに到着です。


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南の方角には南駒ヶ岳と恵那山が見えます。

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今登ってきた登山道を望みます。

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ここに写っている4人はスタートがちょうど同じくらいで、登山中に何度か休憩中に追い越して、休憩中に追い越されてと繰り返しているうち自然とパーティーのようになった人たちです。そうなると自然に最後を歩くようになり、最後の駐車場まで無事にパーティを送り届けるという使命感がわいてきました。実際、みんなの登頂スピードや状況を考えると30分から1時間くらいの暗闇歩きは十分想定できました。ライトの装備状況も十分ではないことから、今回持ってきた超明るいLEDヘッドライトの活躍も予感されました。
ちなみにパーティー構成は、大阪から来られた百名山を目指すご夫婦。愛知県から来られた最近山登りを始められたOLさん。(会社で山岳部を設立したいとの希望を持たれている方です。)

左上でひょうきんなポーズをとっている人はたまたま頂上で出会った人で、名古屋の学生です。この人たちは3人パーティで後から登頂開始してさっさと追い越して下山していきました。さすが若いもんは体力がちがう。

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13時20分、名残惜しい気分ですが早く下山しないと日が暮れてしまいます。

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中央アルプスの隙間から北アルプスの盟主が顔を覗かせています。

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よく見ればなんと富士山が顔を覗かせています。

どういうわけか百名山には頂上付近に特徴ある大岩が横たわっている山がたくさんあります。
ここも例にもれず奇岩がたくさんありました。

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ここの山の奇岩の最高傑作。
お椀とスイカです。どうせなら、お椀の中にスイカが入っていればもっと良かったのに・・・


この後下山計画では、みんなの足で4時間程度(本心では考えたくはなかったが、最悪5時間以上かかるかな・・・・)。駐車場到着時間は17時30分から18時分を想定しました。その場合、30分程度の暗闇移動ですむかな・・・・・
途中大阪のご夫婦から何度か「先行っていいですよ」と言う言葉は頂きましたが、ライト装備が不十分な夫婦を置いて先に行くことは出来ません。もうこうなったら、駐車場に止めてある車まで無事に送り届けるしかありません。
17時30分頃恐れていたことはおきました。登山道は真っ暗です。12時間近く歩き続けた足はふらふらで暗闇で足下がよく見えない。この恐怖は体験した人でないとわかりません。
ライトを持っていない人は中程に、一番明るいライトを持っている私は一番最後として、みんなで固まって下山です。結果、無事に駐車場にたどり着いたのは19時でした。なんと、暗闇移動は1時間30分。
今回はいつもの単独行と違い、みんなを無事に下山させたという達成感(自己満足)がけっこうありました。

その後は、疲れ切ったため恒例の温泉に入る体力や気力もなく、早く家に帰りたいの気持ちから車を横浜に向けました。途中仮眠を3回程度とり、無事に自宅に着いたのは深夜の12時30分でした。なんと昨日家を出た時間と同じです。ちょうど24時間ぶりの我が家です。
(翌日足が痛くなるかなと予想しましたが大丈夫でした。少しずつ成長しているかなと実感できる今日この頃です。)

今回の山行でいろいろ勉強したことがあります。
①緊急時に備えて高性能なヘッドライトを準備した方がよい。漆黒の暗闇で浮き石が多いところを歩くためには高性能のライトは不可欠。転んで怪我(下山中怪我をすると命にかかわる)をする前にまず準備。今回のために購入したライトは、今まで使用していた普通のLEDランプを5個頭に乗っけたくらいの明るさがあるように感じられた。http://www.saint-gentleman.co.jp/list/?id=3_57&pid=198

今回大活躍したヘッドランプはインターネットで買えば送料を入れても¥3500-です。
GENTOSヘッドライト 【HEAD VADER(ヘッドベーダー)】HR-730HWH(HR-730HWH)
価格 2819(円) x 1(個) = 2819(円) (税込、送料別)
獲得ポイント28
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小計 2819(円)
消費税 0(円)
送料 640(円)
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合計 3459(円)

②計画は余裕を持って行う。
 今回は計画時点で日没ぎりぎりに下りてくる。という本来やってはいけない計画を組んでしまった。やはり、いろんな本に書かれているとおり、2時か3時頃には山小屋に着く(下山する)ように一日の行動を終える計画を組む必要があると強く感じた。

③体調は万全で山登りに備える。
 今回は、いつもの4~5時間で山登りが完結する山とは違い10時間から11時間というかなりハードな山行でした。にもかかわらず、いつも通りにしてしまった大きな間違い。それは、金曜日通常の仕事を終えた後、睡眠をとらないで山登りを行うというとんでもない行為です。いままでは、「一日寝ないくらい何でもないや」と言うレベルの山であったから問題はなかったのですが、やはり10時間を移動にかけるほどのハードな山登りは前日早めに現地に入りゆっくり睡眠をとってから行うべきでしょう。今後残された60座の山にはいくつか今回以上のハードな山登りが想定できます。今後は、今回の事例を肝に銘じ体調万全で山行を行うよう気をつけるようにします。


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