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妙高山、2446m 2011/08/07 [百名山]

電力不足をうけて会社は、有給休暇(夏休み)取得促進の方針を出しました。この考えをありがたく受け入れて8、9日を休む事に決定。早速山登りを実行です。
今回は、6日(土)に笹ヶ峰登山口に移動、7日(日)早朝にスタートし妙高山に登頂。その後山小屋に一泊し翌日は、山小屋をスタートし火打山に登頂後、昼過ぎに駐車場まで戻ってくるという計画を立てました。


妙高山平面図.jpg
笹ヶ峰駐車場をスタートして、富士見平を右折し、黒沢池ヒュッテ(今回利用した地図には黒沢ヒュッテとなっているが、「池」が入るのが正式のようです。昔はそう呼ばれたのかな?)を経由し妙高山を目指します。登頂後黒沢池ヒュッテに泊まります。


妙高山 縦断図.jpg
累積標高は1526m、沿面距離は10.86km、推定時間7時間22分の少しハードな山歩きです。しかし、データではわからない大変な山行となってしまいました。


妙高山の鳥瞰図.jpg
このコースは一見すると何の問題もないと思われますが、悪条件が想定できなかったり、いくつかミスを犯したため結構大変な山登りとなりました。


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前日高速道路のパーキングエリアから見上げた妙高山です。かなりの迫力を感じました。


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6日は夕方の6時頃笹ヶ峰の駐車場に到着です。
ここの駐車場は、トイレットペーパーも完備したきれいな水洗トイレがあります。標高も1300mもあることから暑くも寒くもない車中泊に適したところでした。
<第一のミス>
車中泊に必要な大事なものを持ってくるのを忘れてきました。それは、ガスボンベです。水も食料もたくさんあるのにお湯を沸かすことが出来ないので何も食べることが出来ない。近くのキャンプ場の管理棟によってもあるのはビールくらいで食べるものが置いていない。仕方がないので、長岡ナンバーの車の人にガスを借りてお湯を沸かしカレーうどんを作って食べました。
しかし、明日の朝にもう一度ガスボンベを貸してくれと言いづらいので「朝バナナ」と非常食用のカロリーメイトだけでスタートすることにします。これだけでは一日のエネルギーにならないので、苦肉の策としてアルファー米の赤飯に水(お湯ではない)を入れて1時間から2時間後に朝食をとることにします。


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笹ヶ峰登山口を5時49分にスタートします。アルプス登山時には提出している「登山計画書」は今回パスさせてもらいます。本当は何があるかもしれないので、常に「登山計画書」は提出するべきでしょう。よい子の皆さんはまねをしないように。


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登りはじめは木道で整備された大変歩きやすい道です。


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後でわかった事ですが昨日は猛烈な雨が一時的に降ったようです。その影響からか、かなりぬかるんでいます。勘で着用したスパッツがかなり重宝します。


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ちょうど歩き始めから1時間で、黒沢川を渡ります。これからこの川の最上流に位置する黒沢池ヒュッテを目指します。


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歩き始めは木道でしたが、このあたりは結構荒れています。


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途中から、ぬれた大きな岩が多くなってきました。滑らないように慎重に進んでいきます。


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荒れているなと思ったら、途中にはかなり整備された道も現れます。関係者の方々の努力を感謝します。


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2時間30分で富士見平の分岐点に到着です。
これからこの分岐を右折して黒沢池の方向に進みます。


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右折してからすぐにクルマユリのお出迎えです。大変大輪で美しい花です。


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このあたりも昨日の雨でかなりぬかるんでいます。この頃は登山靴を汚さないように慎重に歩いていますがそのうちに・・・


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しばらく行くと広大な湿地帯(黒沢池)になります。よく見ると右に登山客がいますが、なかなか進んでいかないようです。理由はすぐにわかりました。いろんな花が咲きていることから花の写真撮影に時間をとられていたのでした。妙高山に登らなくてもこの湿原を散策するだけでも気持ちが良いところなので、結構お薦めです。


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つり金型の花(ヒメシャジン?ツリガネニンジン?)、ヨツバシオガマ、ハクサンフウロ、イワオトギリ(岩弟切)か?みんなで仲良く咲いています。


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コバイケイソウはつぼみのようです。
猛毒で有名な植物ですがこの先この葉っぱに口をつけて水をすすることになろうとは、この時点では想像すら出来ませんでした。


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黒沢川の上流の渓流は水は透きとっており大変きれいでした。この渓流に木橋が架かっていました。まわりは美しいお花畑です。


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アザミの花に通常の倍以上もある大きなミツバチが2匹蜜を吸っていました。


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ハクサンフウロ

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オトギリソウ

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手持ちの図鑑ではコガネギク(黄金菊)か?アキノキリンソウの高山型だそうです。


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これは先ほど紹介したクルマユリでしょう。大変たくさん咲いていました。


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手持ちの図鑑ではモミジカラマツ(紅葉唐松)ににている。


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手持ちの図鑑ではタカネニガナ(高嶺苦菜)ににている。珍しいのか、どこにでもいる種類なのかチョウチョの撮影にも成功しました。


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よく見ると水芭蕉の群落です。花は残念ながら終わってしまったようです。


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今日の宿泊地の黒沢ヒュッテまであと300mです。ここの看板では、黒沢ヒュッテと表記されています。


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9時32分、今日の宿泊地黒沢池ヒュッテに到着です。


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ここでようやく朝ご飯です。4時間前に水を入れた赤飯が結構おいしくできあがっていました。今回、ガスボンベを忘れたための苦し紛れのチャレンジですが、今後この作戦は使えそうです。
皆さんにもお薦めします。(今日初めてのまともな食事ですが、このご飯はこの後4時間30分の過酷な山登りの貴重なエネルギー源として大変役立ちました。)


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9:50、これから妙高山に向けて出発です。


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昨日の大雨の影響でかなり登山道が歩きにくくなっています。


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外輪山をトラバースしていきます。よく見ると道がついているのが見えます。


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実の大きさが1センチくらいの小さな苺(手持ちの図鑑ではノウゴウイチゴ)がなっていました。この小さな苺を人は品種改良を重ねて、大きくておいしい苺にしていったのかな?


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土の下は氷です。そのまま直線的に歩いて行くと滑り落ちてしまいそうです。ここでは、少し下の方を歩くと安全に通過できます。


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釣り鐘タイプの花は大変見分けが難しい。図鑑を見ても??。今回はキキョウ科の「ヒメシャジン」としておきます。ちがっていたらごめんなさい。


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途中雪渓に出逢いました。変なところを踏むとズボッとはまってしまいます。ここでは上流の部分を歩くのが正解です。


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外輪山を過ぎ直登部分にさしかかると滑りやすくぬれた大岩ばかりが出現するようになります。途中ロープも多く大変な区間ですが、雨がけっこう降り始め気分がめいってきます。といっても、途中で引き返す気にもなれず元気を振り絞って登るだけです。


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12時25分、2時間15分をかけて登頂成功です。
今写真に写っている姿を見ると何か足りないものに気づきます。そうですザックがないのです。というのも、黒沢池ヒュッテで「空荷でペットボトルをポッケに入れてカッパを腰に巻いて往復したらどう?コース時間で5時間、空荷で4時間ちょっとかな」といわれたのであまり深く考えず、7割しか入っていないペットボトルを一つに赤のソフトシェルを腰に巻いて実行したのです。

<大反省①>
今回出発時までは良い天気でしたが、11頃から雨が降り始め、4時間30分の内3時間は雨となってしまいました。そのうち1時間は雷が鳴り始め、バケツをひっくり返したような雨の中の移動です。もちろん雨具は山小屋のザックの中なのでしゃれにならないほどのびしょ濡れです。山小屋に帰り着いた状態をたとえるならば、服を着たまま川の中を泳いで移動したような有様でした。
普通スパッツを着けたゴアテックスの登山靴はどんな雨の中を移動しても靴の中までぬれることはありませんが、今回は靴を脱いで逆さまにするとコップ半分の水が流れ出ました。
今回は気温も高く標高も比較的低かったため、雨に濡れてもそんなに寒さは感じませんでしたが、之が3000m急の山であったり、気温が下がる秋でなかったのが幸いでした。

<大反省②>
冷静になって考えるとわかることですが、真夏のシーズンの4~5時間の山登りで400cc程度の水だけで足りるわけがない。大反省です。今回は幸いなことに雨が降っていたので笹やコバイケイソウなどの葉にたまった水を すすったり、木からしたたる水のしずくを口で受けながら何とかのどの渇きを癒しました。それから、幸いなことに大雨の影響で雪渓の下に清流が流れていたことが幸いして何とか水を口にすることが出来ました。カラカラの天候であればと考えると登頂はなしえなかったでしょう。

このブログを読んでいる人の中にはこんな間抜けな人はいないでしょうが、念のための忠告です。ザックをデポしてペットボトルを持って空荷でアタックするのは往復2時間以内の山に限るべきでしょう。あほな登山者からの忠告です。


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14時40分、4時間25分もかけた末、濡れ鼠のようになりながら無事に山小屋への帰還です。今回はくしくも行きと帰りの時間がほぼ同タイムとなりました。それほど、帰りの1時間のバケツの水をかぶりながら、滝のように登山道を流れ落ちる水との戦いが壮絶であった事が伺えます。

ここの山小屋は八角形で出来ており、真ん中の階段に向かってみんな足を向けて寝ます。今回は、Bのコースの3人スペースを一人で使用します。ここで体の芯まで冷え切った体を毛布で包んで食事までの2時間30分仮眠タイムです。


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5時30分からコーンスープとご飯と味噌汁の微妙な組み合わせの夕食です。一眠りが聞いたのか、ご飯をおかわりしました。
あとは、ゆったりしたスペースで4時までぐっすりと寝るだけです。


今回は大変反省する事が多くありました。幸いなことに大事に至ったってはいませんが山では慎重な上にも慎重な行動が要求されるということがよくわかった1日でした。


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