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甲斐駒ヶ岳、2967m 2011/09/18 [百名山]

当初は9月2日(金)に有給休暇をとり、北沢峠にテントを張って「甲斐駒ヶ岳」と「仙丈ヶ岳」に登る予定でしたが、台風のため延期となっていました。そこで、当初の計画を17日(土)から3日間に決定し再準備を行っていましたが、またしても台風が近づいてきました。悩んだ末、天気予報を良いように解釈(台風は遅い)し決行することにしました。

今回の計画は、17日(土)10:05 仙流荘のバス停発11:00頃北沢峠着、その日はテントを設営し翌日に備える。(今日の予定はテント設営だけなので 12:45発でも14:10発でも問題なかったが、テントを張る場所が無くなることと、連休の中央道の大渋滞を避けるため早めのバスを利用することにした。実際、テントを張った後雨が降り出したことと、この日はテント設営が多く、遅く来た人は張る場所に制約を受けていた。)
翌日は6時頃テントを出発して甲斐駒ヶ岳を登って3時頃帰ってくる。翌々日は、5時頃テントを出発して仙丈ヶ岳に登り、昼頃帰ってきて13:00のバスに乗る。というものでしたが実際は・・・・

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今回は、テント場から左回りに仙水小屋を通過し、仙水峠をまわり駒津峰に登り、駒ヶ岳をめざす。その後、双児山を通り北沢峠を経由してテント場に戻る。


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累積標高は924m、沿面距離は7.2km、推定時間5時間3分の山歩きとなりました。今回は、仙水峠から駒津峰と、帰りの双児山から北沢峠の間がかなりの急斜面でした。データ以上に時間がかかる山登りです。

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テント場から左回りに進むルートをとりました。


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17日(土)10:00頃の仙流荘のバス停の様子です。この日は、乗車予定客が多いと言うことで10:00頃登バス停発の臨時便が出ました。


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この時刻表を見ると※印は土・休日運行、▲は※以外(土・休日)となっています。ということは、帰りは休日なので15:00のバスは運休となります。と理解しましたが、・・・・


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テント泊の場合使用しているカリマーのザックです。50L+10L=60Lのザックは荷物の量に応じて上部の雨蓋が上に伸びます(+10L)今回は16キログラムの荷物を積みましたが多少余裕がありました。


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臨時便で出発です。一番後の座席で(荷物は隣の座席)ゆったりと乗車できました。途中運転手さんがいろんな話を聞かせてくれました。たとえば、外来樹木が増えて困っているとか、国立公園内の林道開発についてとか、標高に応じて「白樺」帯から「ダケカンバ」帯に移る話とか、移動をする蝶の話とか結構為になる話を聞かせてもらいました。


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約1時間をかけて標高1200mを登ります。昔は北沢峠まで歩いていたそうですが、今は1300円を出すと、歩かないで標高2020mまで連れて行ってくれます。ありがたいものです。


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約1時間をかけて北沢峠に到着です。これから、テント場まで歩いて移動します。この写真は峠の先、山梨県側にすこし進んだところから写したものです。奥が長野県側、右方向に甲斐駒ヶ岳、左方向に仙丈ヶ岳という位置関係になります。


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バス停からテント場に向かう途中に冷たくておいしい水が出ていました。ここでは南アルプスの天然水がただで飲むことが出来ます。


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今日の宿泊地に到着です。すでに50基近いテントが張られています。早速2泊分(500×2日=1000円)の料金を支払ってテント設営にかかります。


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今回持ってきた16キロの荷物です。今回は登山口(バス停)から荷揚げすることが無くテントを設営出来るので、PSP(プレイステーションポータブル)や、重くてかさばる食材などを持ってきました。仮に、縦走などのためテントを担いで移動する場合は自分の体力を考えて3キロぐらい減量する必要があります。


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湿っぽいことが理由と思われる良い場所が空いていました。今回はテント下に敷くグランドシートを持ってきたので、他のテントに比べて湿気はOKです。


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久しぶりのテント設営ですが最近のテントは単純でわかりやすく悩まないで設営できます。この写真はポールを袋から出して組み立てているところです。


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ポールをテントに通したところです。


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ポールを四隅に固定すると、立体的なテントの形になります。



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フライシートをかぶせればテントのできあがり。


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落ち着いた良い場所です。


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今回持ってきた2泊(6食分)用の食料です。今回は荷物を持ち上げる必要がなかったため、普通は重くて山には使わない食料も含まれています。しかし、実際にはほとんど持ち帰ることとなってしまいました。


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早速昼ご飯です。チキンラーメンと白ご飯をそのまま煮込んだ「ネコマンマ」です。下界ではほとんど食べることのない超高級料理です。


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3時半頃になると麓からガスが上がってきて雨が降り始めました。速いバスで来た作戦が成功です。これから後にテント場についた人は雨の中テントを設営することになりました。


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初日の夕食はチーズカレーです。今日は昼食後体を動かしていないので、あまり食欲はありませんでしたが、明日の山登りのため頑張って食べます。


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18日(日)4:30 朝食は紅鮭がゆと朝バナナです。


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6:10 テントを設営したまま駒ヶ岳に向けて出発です。天候はどんよりしていますこの時点では晴れるかどうかは不明です。


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渓流沿いのごろごろした登山道を上ります。


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6:50 仙水小屋を通過(ここに来る前違う沢に登ってしまい、大きく時間をロスしてしまいました)


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7:00 天空が開けてきました。今日は日焼け止めが必要なほど大変天気が良いようです。


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登山道から後ろを振り返ると明日登る予定の仙丈ヶ岳(写真は小仙丈ヶ岳)がきれいに見えてきました。


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7:30 仙水峠に到着です。ここから、丸い摩利支天と駒ヶ岳が見えてきました。


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この峠を越えるとかなりの急登が始まります。データを見ると1000mで450mも登る計算になります。


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急登の様子がわかるように、先行者にはモデルになってもらいます。


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しばらく歩くと東の方角に、6月末に登った鳳凰三山が雲海の上に見えてきました。地蔵岳のオベリスクもはっきりと見えます。


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南の方角に南アルプスの女王と言われている仙丈ヶ岳が小仙丈ヶ岳の奧に見えてきました。


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今から登頂予定の駒ヶ岳がすごい迫力でそびえ立っています。言葉をなくすほど、すばらしい山容です。


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南の方角に北岳が見えてきました。


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風景がすばらしく、写真を撮るのに一生懸命でなかなか先に進みません。白い雲、青い空、緑の樹木すばらしいコントラストです。この写真には日本1番の標高を持つ富士山、二番の北岳、四番の間ノ岳がきれいに写っています。


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西の方角には中央アルプスが姿を現しました。8月に登った木曽駒ヶ岳や、昨年に登った空木岳が見えます。


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富士山と鳳凰三山がきれいに見えます。6月の末、氷が舞い冬山のような天候の中、薬師岳で写真を撮ったのを思い出します。


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南の方角に南アルプスの盟主たちが並んでいます。
日本第二位の北岳、第四位の間ノ岳、第六位の悪沢岳、第七位の赤石岳(塩見岳と並んでいるがわかりにくい)、十六位の塩見岳が一同に見えます。


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9:10 3時間かけて駒津峰に到着です。天気も良く急ぐ旅でもないので結構ゆっくりします。後方にそびえる駒ヶ岳はすごい迫力で、神々しさを感じます。


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北西の方角は鋸岳の後方に北アルプスの山容が見えます。しかし、雲が多く山名を特定することは出来ませんでした。


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鳳凰三山の観音岳と富士山が背比べをしています。


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9:30 十分休憩した後駒ヶ岳に向かって出発です。この頃になると、1便のバスで来た人が加わり狭い登山道が混雑してきました。


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やせ尾根の岩場を進みます。すれ違いの時は結構神経を使います。


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六万石を越えてどんどん進みます。


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10:00少し前それは急に起こりました。
場所は、直登ルートと巻き道ルートの交差点付近です。当初は、ストックをたたむのが面倒くさいので巻き道ルートを進む予定でした。そして、巻き道の交差点にさしかかったとき、ちょうどその時登ってくる人が多く、しばらく待っていましたが、ほんの少しの時間が待てなくなり急遽直登ルートに方向転換です。そして、少し登ったところでちょうど右側から下りてくる人とすれ違うことになりました。その時、右側を開けるため、左下にあった結構大きめの石に全体重をかけたところ、体重をかけた石が滑り落ちてしまいました。そこで、体のバランスを失ってちょうど目の前にあった壁に顔から激突してしまったのです。
しばらく脳しんとう気味でふらふらするし、左目の上をめがねのレンズで切って血はぽたぽた落ちてくるし、こうなったら戦意喪失です。
幸いなことには、タオルで押さえてしばらく上を向いて寝ていると血も収まり、目を開けることもでき、予備のめがねを持ってきていたため自由に行動は出来ました。行動は出来ましたが、両肘の怪我と左目の周辺がずきずき痛んで登山の継続はあきらめざるを得ません。すごすごと退散開始です。


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13:45頃北沢峠まで下りてきました。
帰りのバスの時間に関して自分の理解では、▲印の15:00と通常の16:00があり、今日は休日なので16:00まで待つ必要があるなということでした。しかし念のため、臨時便でもないかなと係員に帰りのバスの時間を聞いたところ「今日は休日なので15:00に出発です」とのこと。??なので少し突っ込んだ質問「▲印は休日は出ないと書いてある」といったところ、かえってきた言葉は「休日は人も多く稼ぎ時なので※▲の制約を受けず全バスが出るのは当然です。3時に出なかったらお客さん怒るでしょう?」とのこと??この地区の日本語はどうなっているのでしょう?
15:00が出るとなったらすぐにテントを撤収してここまで帰ってくる必要があります。ここからテント場まで15分、テントの撤収に20分、帰りに20分と考えるとぎりぎりです。


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あと1日分の料金を支払っていますが、大急ぎでテントの撤収です。もっとゆっくりしたい気分ではありますが大急ぎでテントをたたみます。
そのかいもあって何とかバスに乗ることが出来ましたが、16キロのザックは膝の上でかつ補助席という身動きできない過酷な状況で下山です。その約50分の間、目の上からは血が滴り出てきて悲惨な状態ですが、身動きできないため濡れティッシュで拭く事も出来ません。
左隣に体を接して座っていた女の人は、目から流れ続ける血を見てさぞびっくりしたことでしょう。


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<後記>
今回いろいろなことを考える機会となりました。
・いままで先人たちが神がすむ山として敬ってあがめていた山に対して失礼な考えを持ってはいなかったか?
・登らせて頂いているという気持ちを失って、遊び気分で一山ゲットという遊び心は持っていなかったかどうか?
・岩場ではストックをたたむという基本を守っていたか?
・最初決めたことはいらいらしようがじっと我慢する忍耐を持ち合わせたか?

この山の入り口でこんな怪我をしたことについて「おまえのような気分でこの山に立ち入るべからず」とはっきり言って罰(バチ)が当たったと感じたのは事実です。よって、今後この山に近づくのはやめることにしました。(次この忠告に背いて近づいたら大変なことが起きる予感がする)しかし、百名山を目指していることは継続しているので、次の考え方によりこの山は登ったことにします。
・駒ヶ岳に登るため計画を行い準備して山に登ったのは事実(登り切っていないだけ)
・駒ヶ岳の山容に触れて山のすばらしさは味わった
・浅間山も草津白根山も頂上以外の部分に登ったことで登頂と見なしている。(頂上に立つことだけが山登りではない)
・所詮自分が登ったと実感することが大事であって、他人がとやかく言う筋合いにない。
よって、自分としては完登がすべてとは考えず、その場所に行って山容を楽しんだと言い切れる場合、登ったことにします。

最後に、そこにある石の壁に顔をぶつけただけで人間は大変なことになります。つくづく自然に対して人間は非力であると実感しました。非力であるが故に、自然に対しては畏怖と尊敬を持って接する必要がある、決してそのことは忘れてはいけないと強く感じました。
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